Grandparents House
ひ孫の集う家

Concept
北海道の最北に位置する豊富温泉。川島旅館2代目の女将の家は、すぐ近くの旧豊富温泉小学校のある道路に面するしずかな宅地にある。
背後のカラマツ防風林の樹間からサロベツの牧草地が広がり、大きな夕日が沈んでいく…。一日の終わりにそんな景色を眺められる家。この建物は、日常、祖父母が生活をするが、夏休みや正月には大勢の子供たちが泊まる。また、建主である旅館の若夫婦も将来ここで生活をすることを考えて、建物としては小さく、でも使う人を大きく包み込むような許容力のある、フトコロの深い家を計画した。
外観のイメージは、道路から見たときに建物の威圧感が出ないように、二階部分を敷地の奥にセットバックさせて、屋根のフラットルーフと横張りにした幅広の道産カラ松材により水平ラインを強調する。
逆に2階外壁はタテのラインを強調して、縦長の窓をリズミカルに計画してアクセントとしている。白い軒天は屋根のラインを明確に形成。
DATA
所在地 北海道豊富町
用途地域 指定なし
敷地面積 359.69 ㎡
建築面積 110.02 ㎡
延床面積 108.39 ㎡
構造規模 木造在来、地上2階建て